海
そして、闘技場の出場選手登録票にありったけの不満、怒り、ストレスなどのもろもろの感情を込めて書き殴る。
一回勝つ毎に10ガルド。
決勝を勝てば一気に50ガルドがもらえる。総額100ガルド。
(どんな手を使ってでも優勝してやるわよ)
様々な事情も手伝って、クレアの『金の亡者パワー』は今、頂点に達していた
闘技場の中央には一人ポツン、と審判と思われる人物が正装で立っている。
対称的に観客席には大勢の人間がごった返していた。
「一回戦、クレア・マイムVSコード・ネイムの試合を始める。ファイトッ!」
審判の掛け声と共に観客席の人間達は興奮気味に歓喜をあげている。
この闘技場でのルールは、相手をギブアップさせるか、戦闘不能にするか、のどちらで勝利を得ることが出来る。
あらゆる武器、攻撃方法が認められているが、唯一相手を殺すことだけは禁じられている。
「闘技場に女が出てくるとはな。なめてんのか?」
クレアの相手はなにやらブツブツ呟いていた。
しかし、クレアはそんなことには目もくれずに、不用意に接近してきた相手の急所を的確に蹴り上げる。
苦悶に歪んだ嗚咽をあげる相手に今度は顔面にハイキックを叩き込む。