航海2

不気味

不気味

「このぉ!」

クレアは一段と首を締める両腕に力を込めるが、

「さぁて、そろそろ終わりにするか」

コングは余裕しゃくしゃく、といった様子でゆっくりと、だが極めて簡単に、首を締め上げるクレアの両腕を引き剥がしていく。

「!」

この光景にはリング外で観戦していたレイも驚いた。

当の本人のクレアは、驚くどころか呆けていた。

「よいしょ、どっこらせっ!」

そしてクレアの両足をがっちりと左右の腕でつかみ、ジャイアントスイングを始めた。

「うおりゃぁぁぁぁぁ!」

クレアは凄まじい速度で、闘技場のリングの壁に打ちつけられた。

クレアが立ち上がれそうにないことを確認した審判は、

「勝者、チャンプ・コング・レオッ!」

と宣言し、コングの右腕を高々と空へかざした。

闘技場のリングの壁に叩きつけられたクレアに向かって、コングが威風堂々と歩み寄って来る。

「ウエッヘッヘッ、これからよろしく頼むぜ、マイハニー」

チュッ、と投げキッスまでしてきた。

ゾワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワワッ!

「ちょ、ちょっと待ちなさいよっ!あたしはそんな賭け受けてないわよっ!」

切羽詰った表情で喚くクレア。

だが、そんなクレアにコングは、

「うんうん。恥ずかしいのはよくわかる。なんたって相手はこの俺様だからな。しか〜しぃ、俺様に似合う女はおめえ前しかいねえっ!」