航海2

あんた

あんた

街の外れまで移動して待つこと三十分。

「…あんた、大丈夫?」

クレアはシンの顔を覗き込む。

シンは青白い顔で、

「…命に、別状は…無い、と思う…」

苦しそうに小声で言う。

クレアはイライラした様子で、

「あの毒舌冷血漢は無事でしょうね」

髪を掻き上げながら早口で捲し立てる。

シンはクスッ、と笑った。

「…心配なんだ。レイのこと…」

クレアは慌てふためきながら、

「そ、そんな訳ないでしょっ!なんであんな奴の事を心配しなきゃなんないのよっ!」

ゴホンッ、と咳払いをする。

「それよか、あんた、本当に大丈夫?」

シンが苦しそうに、

「…命は、ね…」

そう言うと同時に、一台のエアバイクがシン達の目の前で急停車した。

「二人共無事か!?」

レイがエアバイクから降りてきて二人に駆け寄ってくる。

「すぐにここを離れるぞ。準備しろっ!」

クレアは厳しい表情で、

「少しはシンの状態も考えなさいよっ!」

顔面蒼白のシンの顔を指差す。

「奴等に捕まればシンは殺される…ああ、それからお前を追っていた奴もいたな」