あんた
街の外れまで移動して待つこと三十分。
「…あんた、大丈夫?」
クレアはシンの顔を覗き込む。
シンは青白い顔で、
「…命に、別状は…無い、と思う…」
苦しそうに小声で言う。
クレアはイライラした様子で、
「あの毒舌冷血漢は無事でしょうね」
髪を掻き上げながら早口で捲し立てる。
シンはクスッ、と笑った。
「…心配なんだ。レイのこと…」
クレアは慌てふためきながら、
「そ、そんな訳ないでしょっ!なんであんな奴の事を心配しなきゃなんないのよっ!」
ゴホンッ、と咳払いをする。
「それよか、あんた、本当に大丈夫?」
シンが苦しそうに、
「…命は、ね…」
そう言うと同時に、一台のエアバイクがシン達の目の前で急停車した。
「二人共無事か!?」
レイがエアバイクから降りてきて二人に駆け寄ってくる。
「すぐにここを離れるぞ。準備しろっ!」
クレアは厳しい表情で、
「少しはシンの状態も考えなさいよっ!」
顔面蒼白のシンの顔を指差す。
「奴等に捕まればシンは殺される…ああ、それからお前を追っていた奴もいたな」