近代的
遺跡の内部は外観とは違って様々な機械があった。近代的な設備がいくつもある。
「これなら保存食の一つや二つ…ひょっとしたら冷凍保存しているかもな。とりあえず、俺は辺りを探索して来る。クレア、お前はシンを頼む」
レイはそう言って部屋を出て行った。
シンの顔色はかなり良くなっていた。先程レイが飲ませた薬の効果があったようだ。
「ねえ、クレア」
「何?」
二人共床に寝て、天井を見上げたまま話している。
「どうして、僕を助けたの?」
「……金よ、金。そんなわかりきったこと……」
「違う。普通はお金よりも命を大切にするものだ。クレアは金の為だけに僕を助けてくれている訳じゃない」
シンの言い方はとても大人びていて、まるでレイのような言い方だった。クレアは思わずレイが帰ってきたのかと思って、体を起こして入り口を確認したほどだ。
クレアは再び床に寝そべり、
「……あんた、親はいる?」
「……いたけど、今はいない……」
「……そう、あたしは親の顔は知らないわ……あたしは捨て子だったみたいで、町の施設であたしは育てられたわ……」
クレアの声も普段のものと違うことをシンは察した。
「……昔話をしてあげるわ……一人のお人好しの話よ……あんたにとってもいい教訓になる話よ……」