航海2

ロイ

ロイ

「だって、皆言ってるよ〜。ロイ兄と姉ちゃんはお似合いだってぇ〜」

泣きながらぴーぴー喚く子供。

「…今日はこの位にしておくわ」

むすっとした顔で尻を叩く手を止め、その場を去るクレア。

(お似合いだって言われたって、ピンとこないわよ)

大体自分はまだ16歳だし、ロイはクレアの一つ下。赤ん坊の頃から一緒に暮らしてきたのだから、ピンとこないのも無理は無いのかもしれない。

(好きっていやぁ〜好きなんだろうけど…)

これは恋愛感情なのだろうか?

(ちょっとばかし違うと思うんだけどねぇ)

それにロイは自分のことをどう思っているのか、よくわからない。

(まあ、こんなことが考えられるってことは、平和だってことよね。いつかロイに聞いてみればいいわよね)

クレアは空を見上げて微笑んだ。