ロイ
「だって、皆言ってるよ〜。ロイ兄と姉ちゃんはお似合いだってぇ〜」
泣きながらぴーぴー喚く子供。
「…今日はこの位にしておくわ」
むすっとした顔で尻を叩く手を止め、その場を去るクレア。
(お似合いだって言われたって、ピンとこないわよ)
大体自分はまだ16歳だし、ロイはクレアの一つ下。赤ん坊の頃から一緒に暮らしてきたのだから、ピンとこないのも無理は無いのかもしれない。
(好きっていやぁ〜好きなんだろうけど…)
これは恋愛感情なのだろうか?
(ちょっとばかし違うと思うんだけどねぇ)
それにロイは自分のことをどう思っているのか、よくわからない。
(まあ、こんなことが考えられるってことは、平和だってことよね。いつかロイに聞いてみればいいわよね)
クレアは空を見上げて微笑んだ。