早死
「……あたしがあんたに言いたいことは、お人好しは早死にするってことよ……生きて行くにはずる賢くならなきゃいけない……そのことを肝に銘じておきなさい……」
しかし、シンは神妙な面持ちではっきりと通る声で言った。
「……僕はロイさんの行動は正しかった、と思うよ……」
顔を上げるクレア。
「……だってそうしなければ、子供達も、町の人々も、クレアも死んでいたと思う……」
「……そんな考えだから早死にするのよ……ぱっぱと逃げればよかったのよ……」
「嘘つきっ!」
シンは厳しい口調でクレアをののし罵った。
「……あたしが嘘つきですって?」
クレアの問いにシンは頷く。
「だってそうじゃないか。ロイさんの生き方が間違っている、ってクレアが思っているのなら、僕のことなんか見捨てているはずだ」
「……何回も言わせないのよっ!あたしが…」
「『あんたについていっているのは金の為よ』、でしょ。さっきも言ったけど普通ならお金よりも命の方が大切だ」
クレアはうざったそうに髪をかきあげる。
「…あたしは人一倍強欲…」
「クレアがお金に執着する理由もわかった。生き残った子供達を育てる為にはたくさんのお金が必要だ。だから色々無茶やってお金を稼いでいるんでしょ」