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「うっさいわねぇ〜。あっち行きなさいよっ!」
クレアは不機嫌そうな顔で、シッシッ、と手を振った。
今から自分はレイの対策を考えなければいけないのだ。その本人が目の前にいたら考えにくいことこの上ない。
しかし、レイはクレアの言葉を無視し、
「なぜシンを助けた?」
クレアの隣りに腰を落とした。
クレアは『ハッ?』というような表情をレイに向けて、
「何決まりきったこと聞いてんのよ?金よ、金。あんただってそうなんでしょ?」
そうレイに切り返したのだが、思いもかけない返答が返ってきた。
「俺はともかく、お前は金目当て、とは一概には言えんと思うがな」
クレアはレイに背を向けた。
「一体何を根拠に言ってんのよ?」
「昨日の件だ。お前はシンのことが心配で俺にあんな質問をしたんじゃないのか?ただ単に金目当てならそんなことはしなくてもいいはずだ」
「…何が言いたいのよ…」
レイはクレアに背を向けて立ち上がった。
「…俺達に深く関わるな…」
「え?」
クレアはレイの方を振り向き、
「どうして?」
思ったことを素直に口にする。
「俺達の旅は危険なものだ。お前は普通に生きて、普通に死んでいけるはずだ。俺達には深く関わるべきではない。一週間経ったら俺達のことはきれいさっぱり忘れろ。それがお前の為だ」