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(全くっ!とんでもないお人好しのボディガードになっちゃったもんだわっ!)
あの人の良さはどうにかならないものであろうか?
自分を襲ってきた相手の手を切断するのを止めて。
見ず知らずの相手に飯をおごり。(クレアが強引におごらせたようなものだが、クレアの考えでは無視することも出来た、と思っていた。)
きわめつけが、レイから聞いた話ではシンは結構な剣の使い手だというが、その話を鵜呑みにして本当のことだと仮定すると、さっきのバザーでも絡んできた相手を逆にとっちめてやることも出来たのに、ホエホエ笑って逃げようとするか、金を出そうとしていた。
レイが言っていた、『絡まれた相手の心配をして攻撃出来ない』のであればこれは大問題だ。性格がよい、というのはこの大陸では死につながることも少なくない。
あの性格が彼の人生に災いをもたらさないであろうか。
(なんで私があいつの心配してやんなきゃいけないのよっ!一度痛い目に遭えばいいのよっ)
シンを見ていると昔の事を思い出す。
そう、あいつもあんなお人好しだった、が…
クレアは首をぶんぶん振って、雑念を払った。